良いレース

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カテゴリ [ムーヴ清水の「競輪中毒」]
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投稿日時 2016/05/09(月) 09:14

ムーヴ清水の「競輪中毒」

競輪中毒では、私の競輪論や、ファンや選手達へのメッセージ、車券術、雑談など、その他様々な内容でお届けします。なお、更新日は不定期でお願いします^^:コラムのタイトル通り、好きで好きで堪らない競輪の楽しさや良さを伝えられればと思います。目標は、新規のファン獲得、車券の売上アップ、競輪発展、そして読んでくださった方が車券で勝てるように!勉強した者が勝てる競輪、そうなることが私の使命と勝手に思っております^^!何卒よろしくお願い申し上げます。



第70回日本選手権競輪G1優勝は、熊本85期の中川誠一郎選手でした!
これで日本一の競輪選手としてリオ五輪に参加できますね。
中川選手の更なるご活躍をお祈りいたします。


競輪では、良いレース、その逆の悪いレース内容だったと、レース後に選手が批評されることがあります。
ひと言で良いレースと言いましても、何をもって良いレースかは人それぞれ違うと思います。
今回は、私が思う良いレースの意味を少しでも理解してくださればとコラムを書きました。


では、先日終わりました駿府ダービーのレースを例に挙げてお話したいと思います。
5月2日三日目 6R S級選抜
人気をしていたのは、神奈川の自在タイプ佐藤選手が先頭の地元南関ライン。
番手は地元新田選手で、三番手は千葉の海老根選手でした。
対するは、捲りタイプ森川選手の二車ラインと、荒井選手が先頭で番手が熊本の西川選手、三番手が佐々木選手の西ライン。
単騎となった三谷選手が前々のコメントでした。
レースは佐藤選手の先行で、単騎の三谷選手が追走、中団に森川選手で、荒井選手がジャン前で七番手になりました。
負け戦ではありますが、競走得点も、賞金も普段のF1より高いG1開催。
皆が一着は欲しいところではあります。
九人全員が一着を獲る権利も確率もあるのですが、心の中では、この番組では勝てる確率は低いと思っている選手も存在します。
これは当たり前の話しで、メンバー、枠的に不利な番組、本人の調子、ラインの為に犠牲にならざるを得ないと言う、競輪独特の競輪道もあるので。
地元新田選手の前を任された佐藤選手は、一着を狙うレースではなく、自分の脚力も考えれば、新田選手を引き出すレースを選んだと思います。
競輪は今日で終わりじゃないので。
ここで注目は、佐賀の荒井選手です。
荒井選手は最近、また自力に戻して頑張っています。
自分の力を考えて、展開的にも南関二弾駆けを捲れると判断すれば、捲りに構えていたと思われます。
しかしやったことは、ジャンカマシ!
森川選手が南関ラインを潰すような先行選手ならば、前を獲っての捲りだったでしょう。
因みに西川選手のスタートが早いのは有名で、前を獲る作戦ならば、一枠もあったので獲れます。
しかし中団を選んだのは、最初から戦う作戦だったのでしょうね。
ジャンから荒井選手がカマシて出て、最終バックまで佐藤選手と強烈なモガキ合い。
その後、荒井選手は後退し、残念ながら、西川選手も付いては行けなかったのですが、前がモガキあった為、番手捲りを撃った新田選手脚を使っていました。
直線、切り替えた三谷選手の後ろから、荒井選手の番手であった西川選手が伸びて一着。
実況は、勝った西川選手を褒め称えていましたが、私が良いレースをしたと思うのは荒井選手と佐藤選手です。
荒井選手を買っていた客は「アホか!」と言いたくなるでしょうね!
しかし、この番組で荒井選手が一着になる確率は、かなり低いと思います。
それを本人は解っていたと思います。
だからこの番組で、一番チカラが発揮出来て、得策であるカマシを選んだと思います。
これが私の良いレースの意味です。
勝てるのか?それとも勝てないのか?の判断で、勝てないのなら、勝つと同等くらいのレースをしよう。
何もせずに負けたり、要らぬ動きで人気ラインに加担するくらいなら、当たって砕けろの考えか。
番手は同じ九州の先輩、西川選手なのでね。
客は、選手の思いや作戦を推理して車券を買います。
どう考えても、勝てる筈のないレースで、勝つ競走を選んだり、絶対逃げると思われるレースなのに、逃げないのでは想定外です。
私の勝手な意見かも知れませんが。
けど、それが競輪だと思います。
例えば、荒井選手ではなく、佐藤選手が捲りに構えれば、悪いレース内容だと思います。
万が一、それで勝ったとしてもタマタマです。
他にも良いレースをした選手は沢山いました。
初日の大塚選手も、度肝を抜くレース内容して痺れましたね!
優勝した中川選手も、客も想像した捲りで勝ったので良いレースです。
逃げる選手だけではなく、番手や三番手で仕事をする選手も同じことです。
逆に行かなくては成らないレースなのに、行かなかった選手もいました。
それぞれ理由はあると思いますが、前を任されたら覚悟と責任感が必要で、「脚がなかった」こととは、また別の話しです。
番手を廻る選手も、何も言わないのではなく、作戦を立てて指示するのも車券を買う客や己の為でもあると思います。
何も言わないのがカッコイイとは思わないし、「任せていたので」と言われても・・・
もちろん、選手達にも立場や理由があり、全部がそうではないです。
けど、ひと言でいうなら、戦って欲しいです!
ライン競走ではあっても、ええカッコするのは客に対してして欲しいです。


客の目が肥えるのも競輪発展に繋がると私は思います。
例え九着でも良いレースをした時は声援し、悪いレースをした時は、ダメ出しするのもアリでしょう。
サッカーがそうであり、シュートを決めた選手だけではなく、パスを出してアシストした選手も褒め称えられます。
対戦相手により、フォーメーションを変えたり、途中で選手交代の指示をするのは、監督の大事な役目です。
何も言わず、選手に任せている監督は、ファンの信頼も欠いてクビですね。
一生懸命頑張った挙句のミスでオンゴールは仕方ないです。


私が競輪を知らない人に、魅力を説明する時は、ライン競走について話します。
後輩が先輩の為に頑張る、体育会系であると言います。
その中で、しがらみがあり、推理する楽しさがあると。
そしてなりより、予想に根拠があるのが競輪だけと。
その為にも、まずは客の目が肥えなくては。
私も日々勉強と反省です^^;
もっともっと感動でき、痺れる競輪が見たいです!
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