「競輪は初手」

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カテゴリ [ムーヴ清水の「競輪中毒」]
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投稿日時 2016/07/23(土) 10:17

ムーヴ清水の「競輪中毒」

競輪中毒では、私の競輪論や、ファンや選手達へのメッセージ、車券術、雑談など、その他様々な内容でお届けします。なお、更新日は不定期でお願いします^^:コラムのタイトル通り、好きで好きで堪らない競輪の楽しさや良さを伝えられればと思います。目標は、新規のファン獲得、車券の売上アップ、競輪発展、そして読んでくださった方が車券で勝てるように!勉強した者が勝てる競輪、そうなることが私の使命と勝手に思っております^^!何卒よろしくお願い申し上げます。



 私が10数年前、けいりんマガジン、ブログ等で、訴えていたワード。それが「初手」です。今では記者、解説者達が当たり前のように使われていますが、その昔は、最終バックの並びしか語られていませんでした。物語には起承転結があり、結果から言われても納得できません。

 競輪には、初手の位置取り争いがあり、続いて最初にアクションを起こす選手が前を抑えに行きます。その動きに対して何れかが反応し、レースが動く。各ラインの攻防戦があり、直線に入ります。その攻防戦の中には、ブロック、内突き、落車も含めて展開です。そこまで語られないと、買い手は予想として納得できないと私は思っています。そして、自分の予想でもそれを心掛けています。

 さて、初手の並び予想ですが、皆様はどう推理されていますか? 各専門誌の予想には、周回予想の並びは表記してありますが。競輪予想で最初にすることは初手を推理することです。今回の競輪中毒では、初手の読み方の基本をお教えします。

 まず、レースのメンバーとラインの並びを見て、自力型選手の作戦を考えます。当然、番手や三番手の選手との関係性なども考えなくてはいけません。レースには、二分戦、三分戦、四分戦、細切れ戦などがあり、単騎で走る選手も居れば、超細切れ戦などもあります。それぞれのラインの先頭の選手の脚質、癖、性格、パターンなどから、どの位置から進めるのが最も理想に近く、有利に運べるかを推理します。

 年々変わるルールなどで、現在はどの位置も有利不利はないと思います。むしろ、選手が得意な位置を覚えておくことです。そして、昔の若手は過酷な後攻めからの抑え先行をするのが当たり前でしたが、今では若手が中団から攻めるレースが多くみられます。もう年齢などは気にせず、各ラインの先頭の選手の作戦に応じた、理想の位置を考えるのがベストと言えます。

 次は、枠順とスタートの速さで位置を考えます。内枠から理想の位置が取り易く、スタートの速い選手がラインに居れば、尚有利に運べます。スタート回数だけを鵜呑みにせず、自分の目で、スタートが速い選手を覚えておくのは、重要だと思います。これらが、初手を推理する基本です。

 続いて、競輪のセオリーを考えます。例えば、番手で競りがある先行選手は、先行すると思われているから競ってまで、その位置が欲しいわけで、後攻めから抑えて駆けるのがセオリーです。たまに、先輩を内で競らせたい為、前受けから突っ張り先行を選ぶ場合もありますが、これは稀です。他には、ダッシュで千切れそうな先輩が番手の場合は、気を使った中団や、後攻めを選ぶラインもあります。これも、気に掛けて記憶しておれば、選手はいつか同じレースをします。

 九人全員の気持ちになり、それぞれ各ラインのベスト作戦を考えます。枠順で不利なラインは理想の位置は取れないの、番組的に嫌われていることになります。俗に言う、枠負けです。初手さえ分かれば、直線までの展開予想は見えてきます。そこから先は予想の範囲を超える場合も多々ありますが。つまり、初手が分からない場合は、買ってはいけないレースとも言えます。

 競輪は、将棋や麻雀と同じで、何処に駒を撃つか、どの牌を捨てるかです。その先を想像し、何度も何度も考えれば、答えに近づきます。そんな予想で的中した時は、嬉しさ倍増です。それが競輪の一番楽しいことですね。
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