明日から名古屋競輪場で行われる共同通信社杯です。川崎G3から少し期間が空いたので、まずは三月の日本選手権の頃に落ちてしまった体重を戻す事を心がけてトレーニングをしました。ベスト体重が79kg±1ぐらいの体重が三月は72kg。。。やっと76kgまでは戻ってきました。ハードに追い込んだので疲れが心配ですが、いつもどうり攻めていきたいと思います。今回は先日の武雄でG3初優勝を飾った、同じ京都の藤木裕選手の話をしたいと思います。今の彼は本当に強い。若手選手の中でも屈指の本格派先行型だと思います。ポッチャリとした体型から繰り出すド迫力の先行はイノシシを連想させる衝撃的なものでありますが、普段はそのヤンチャな見た目とは違い先輩選手の前では実に可愛い子猫を被る謙虚な男です。今では常に闘志溢れる走りをする選手になりましたが、デビュー当時の藤木は自分に甘く、才能を磨くことから逃げているように見えた選手でした。当然、私達のトレーニングにもついてこれるわけもなく、当時の印象と言えば、『イイものは持っているけど、プロとしては練習不足だし、なによりも競輪を甘く見すぎてるな』というのが正直な感想でした。(偉そうですが。)そんな彼がS級に上がって、当然の様にカベにぶち当たった頃に、同じ競輪場に参加していた村上博幸にその時の競輪に対する取り組み方について叱咤、激励を受け、その後同じく悩みの中にいたもう一人の後輩の山田久徳と共に三人でトレーニングに励むことになりました。博幸自身も藤木達後輩や仲間に対して『競輪選手としてのお手本』となろうと、自分に厳しく、限界まで練習量をこなし、自身も2010年にG1優勝という結果に繋げました。それがさらに藤木の闘争心を刺激して『いつかは自分も。。。』大切な気持ちですね。その後、着々と力をつけてきた藤木は、今年の目標をG3の優勝としていたようですから、今回の優勝はさぞかし嬉しかったことでしょうし、自信に繋がったのではないでしょうか。今後もまた新たに高い目標を立てて、それに向かって頑張って欲しいと思います。こうして、いろいろな出会いが人を変えて、またその人が回りに好影響を与え、活性化させてくれるという良い循環の中に自分もいられることは大変幸せな事だと思っています。そんな訳で今回の共同通信社杯では藤木の勢いを自分の力に変えて頑張ってきます!※本日村上選手は前検日の為、昨日執筆いただいた内容をスタッフが代理更新させていただいております。