苦しさの中からの涙の優勝

カテゴリ [競輪博士 岡本新吾]
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投稿日時 2016/05/29(日) 10:37

紀州の競輪博士 岡本新吾

 35年競輪人生を終えて現役時に経験した独自の体験を生かし、選手の心理・レースの流れを読み調子状態を判断してレース予想し、ヒューマンスポーツ競輪のおもしろさをわかりやすく伝えたい競輪命の競輪博士です。
 CS・イベント・ガイダンスやってます!ファンのみなさんと和を持ってやって行きたいのでよろしくお願いします。



 5月25日から27日まで和歌山競輪FⅠ戦が行われました。後半戦のS級レースを3日間CSの解説をさせて頂きました。

 決勝戦は、地元和歌山の中野彰人(93期)が、残り半周快のBS捲りで見事3連勝して前場所の高松競輪に続いて2連覇を果たしました。地元和歌山S級レースでは初優勝でした。

 ゴールしてウイニングランの時、感動を堪え切れず何度も涙を拭い、本場のファンの皆さんに手を挙げて大声援に応えていました。中野選手の喜びとファンの歓声がストレートに伝わってきて私も号泣でした。

 中野選手は、2年間落車で骨折をして成績が悪くなり、A級に降格する手前までになり苦しんでいました。いつも倒れるぐらい練習をして、モガキ苦しんで我慢をしていたので、和歌山の優勝は何十倍の喜びだったと思います。

 中野選手という男は、凄く素直で律儀で先輩を敬い、後輩にも気を遣い慕われています。何と言っても男らしさがあります。レースに全て現れています。先輩が後ろに付けば、少々早くても先行主体のレースをします。前々場所の広島決勝戦で、伊藤保文選手(京都・71期)を優勝に導いています。前場所の高松決勝戦は、後輩の栗山俊介選手(奈良・103期)が先行して、ゴール前差し切って優勝しました。

 今回の和歌山決勝戦は、中近ラインで初日特選で1周半先行して堂々と逃げ切った松岡篤哉(岐阜・97期)の番手を主張すれば一番優勝に近い位置なのではないかと思いました。しかし、松岡選手の番手を主張せずに、自分で自在に戦うことにしました。私は検車場で中野選手にインタビューをしましたが、彼の強い心意気がヒシヒシと感じられました。その気迫を感じたのか、兵藤一也選手(群馬・82期)は優勝候補の杉森輝大選手(茨城・103期)の関東3番手を選択せず、「中野選手の番手に行きます」と迷わず発言しましたので、思わず兵藤選手に「よろしくお願いします」と和歌山選手OBの立場で言ってしまいましたので深く反省をしました。

 決勝戦は、掛水泰範選手(高知・98期)の4番手を取り切り、冷静沈着に捲りを打ち素晴らしかったです。和歌山競輪の優勝をきっかけにして、GⅠに常時参加する選手になって大活躍をしてもらいたいと心から強く願います。

 競輪にはドラマがあり、人間模様があります。レースに選手の性格が出ます。人と人との人間関係が現れます。人間一人では、凄く弱く脆いと思います。信頼関係が強い仲間がいれば、これほど強いものはなく、人として一番大切だと私は思います。

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和歌山グランプリGⅢでの輝き。

この記事へのコメント

投稿者 投稿者入力 さん
コメント
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1:杉村 さん 投稿日:2016/05/29(日) 11:00

競輪には、ドラマがあるんですね!競輪場へ応援に行きます。

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2:東京人 さん 投稿日:2016/05/29(日) 11:06

感動のある決勝レースで素晴らしいです。中野選手、本当に良かったです。

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3:S子、江藤 さん 投稿日:2016/05/29(日) 11:20

和歌山競輪場で応援していました。良いレースを観ました。大歓声でした。

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4:名無し さん 投稿日:2016/05/29(日) 13:35

私も感動しました。
これからも応援していきます。
本当に素晴らしかったです。

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5:魔子 さん 投稿日:2016/05/29(日) 15:06

感動です。

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6:NO,1 さん 投稿日:2016/05/29(日) 22:17

中野選手って…良い選手ですね、これから注目してレースを見ます。

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7:武豊 さん 投稿日:2016/05/30(月) 07:18

男気いいですね^^

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8:又三郎2015 さん 投稿日:2016/05/30(月) 07:29

感動のドラマですね・・・。
皆さんファンには見えないところで努力されている。ということです。

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