競輪初心者講座 (15)

ケイリンのルール

"ケイリン"は日本の"競輪"を元に作られた自転車競技で、どちらもゴールした着順を競うものですが、それぞれに細かいルールが敷かれています。

しかしレースを楽しむ上で全てのルールを把握する必要はありませんので、ここではオリンピックにおける"ケイリン"の基本的なルールを解説させていただきます。

"競輪"の基本ルールに関してはレースの流れをご参考下さい。

基本ルール

ケイリンは1組5~8名の選手が、2,000mの距離を走り、その着順を競うトラック種目です。
選手同士の賭け引きが多いため、タイムではなく着順が重要視され、各組の着順上位者が次の試合に進むことが出来ます。
選手とは別にオートバイに乗った先頭誘導車が1台走り、選手たちはこの先頭誘導車を風避けにしながら走ります。

スタート

5~8名の選手は々スタートラインからスタートします。
スタートの合図は号砲で行われ、一番インコースからスタートする選手は、1週目は先頭誘導員の後を追走しなければなりません。

周回とゴールについて

トラックは1周250mで、走行距離は2,000m、トラック8周で着順を競います。
先頭誘導車は残り2.5周になると、トラックの内側に離脱し、そこからは選手だけでの競走となります。
レースでのタイムは関係なく、ゴールした着順が上の人から順位が決定していきます。

先頭誘導車について

先頭誘導車は時速30kmでスタートし、残り4周までに時速50kmまで加速していきます。
選手は先頭誘導車が離脱するまで、先頭誘導車を追い抜いてはいけませんが、先頭誘導車がいるおかげで、先頭を走る選手は空気抵抗を減らして走ることが出来るため、フェアにレースを進めることが出来るようになります。

先頭誘導車が離脱してからは、レース前半以上に熾烈なポジション争いが行われ、いかに有利な位置から勝負を仕掛けられるかが勝敗を左右します。

"ケイリン"は"競輪"よりも1周の距離が短く、カントもキツイため、スピード感のあるレースとなります。
また"競輪"のように横の動きで相手の選手の進路を妨害する行為が禁じられているため、よりスピードが重視される勝負となります。

"競輪"とは違い"ケイリン"のレースを見る機会は少ないかもしれませんが、オリンピック世界選手権が行われるほど世界ではメジャーなスポーツですので、迫力ある"ケイリン"の魅力に少しでも気づいてもらい、興味を持っていただければ幸いです。


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